2024.06.22
エネルギージムの「ルーツメソッド」とは
皆様は幼少期や学生時代に「部活」に取り組まれたことはありますか?
様々な部活があり、それぞれ運動内容も大きく異なります。少なくとも日本の人口の半分以上の方は何かしらの部活の経験があると思います。
では、トレーニングではいかがでしょうか。
数年前までは日本の人口の3%がトレーニング経験者と言われていましたが、近年のフィットネスブームで少なくとも5%はトレーニング経験者と言われるようになりました。このようにいくらブームであっても日本ではトレーニング経験者が少ないことに変わりはありません。
では、私独自のメソッドである「ルーツメソッド」についてお話させていただきます。
私が定義する「ルーツ」とは経験スポーツなどスポーツ歴のことを指しております。例えば、パーソナルジムに興味を持ち、体験にこられた方の9割の方はトレーニング未経験者であります。この未経験者の方々にトレーニングを提供する際に、ほとんどのトレーナーの場合はどんな目的であったとしても教科書や自身のトレーニングメニューの提供をしています。このようなメニューを未経験者の方にこなすことは全く容易ではありません。主に学業生活での部活とはゲームやテレビで試合観戦をすることができ、未経験でも脳で理解しているため動きを応用でき、指導がなくても「見よう見まね」で行うことができます。現にほとんどのパーソナルトレーナーの方が自身が日々行っている筋トレを「見よう見まね」の感覚で指導しているケースが多いのが現状です。もちろんこの指導が間違っているわけでもなく、むしろ正しいとも言えるでしょう。ですが、会員様の目的をざっくり言うと、身体の衰えを感じているから通う。という目的が多いパーソナルジムでは、当初から4ヶ月程は「トレーニングに適用した筋肉量が少ない」為、神経が上手く筋肉の動きに応用できず食事制限のおかげで体が変わったように感じます。「トレーニングに適用した筋肉量が少ない」とは、トレーニングに適用するまでは、体より脳での神経伝達処理が優先され、大脳から小脳への運動指令処理、小脳から中枢神経、そこから末梢神経へ伝達され筋肉を動かす。と手順を組んで処理されます。要するに筋肉より脳を優先的に動かしている事になります。
私はこのような過程を組まずとも、もっと効率よく伝達処理させるために「ルーツ(運動歴)」を応用しております。私自身、様々なスポーツを経験、観戦し、選手それぞれではありますが、身体の使い方や動かし方を学び、そのスポーツの動きに似たような力の出し方、筋肉や関節の動かし方、目線の位置などをトレーニングに応用しております。例えば私の場合はベンチプレス一つ取っても指導方法は人それぞれで全く異なります。
トレーニングフォームという概念を無視しているため、一見すると怪我をするのではないか。と思われることもありますが、トレーニングの動きの中で必ず補助に入り足の重心、指先、肘や膝の角度、内圧の上がり具合、力み具合など数百もの視点を鏡やシャフト越しに私の目と手で具合を感じ取りフォームの補助をしながら修正を行っております。この指導方法は私の自身の学びもありますが、感じ取ると言う行為は自身が初心に帰り、自分も会員様とトレーニングをしている感覚になることが大切であります。
やたらとフォームを指導され、達成感もなく終わるより、一緒になってトレーニング指導をしてもらい、しっかり汗をかき、食事も気にせずに食べられることが一番の財産ではないでしょうか。
私のルーツメソッドは年齢を重ねれば重ねる程、過去の自分と現在の自分を比較してしまう為、衰えの実感と健康への価値観は上がりますが、ルーツメソッドなど関係なく、そんなあなた様に寄り添って同じ気持ちで取り組んでくれるパーソナルトレーナーが増えることを願っております。