2024.08.24
筋肉痛が起こるメカニズム
筋肉痛とは何故起こるのか、現時点では科学的根拠として明確に解明されておりません。
一般的には、筋トレや運動により筋肉が収縮し、そこに負荷が加わることで筋繊維が破壊され、それが炎症をおこし、痛みとして痛感することが「筋肉痛」と言えます。
では、私の少々捻くれた「筋肉痛」に対する考えをお聞きください。前述で述べた一般論でメカニズムを考えますと、運動や筋トレを行うことで筋肉痛は発症する。という事になります。要するに大きく言えば「運動=筋肉痛」という事になります。では、部活動やスポーツ選手はいかがでしょうか。毎日体に負荷をかけ続けても筋肉痛になることはほとんどありません。これは筋肉痛にならないというよりは、筋肉がその動きに適応しているからこそ筋肉痛になりにくい。という結論になります。
ここからは私の持論ですが、人間が運動を行う際に一番最初に動き出す部分は「脳」です。脳からの指令により人間の体は動きます。皆さんはコルチゾールと言う言葉を知っていますか?コルチゾールとはストレスホルモンのことを指します。例えば、起床し眠い中、頑張って仕事の準備をしますが、体が重く感じませんか?逆を言えば休みの日は早く起きたとしても体は軽いはずです。この体が重く感じる現象がコルチゾールが分泌されている瞬間です。この場合のコルチゾールは内部的負荷によるものですが、運動を行う上では外部的負荷に切り替わります。
もっと詳しくご説明いたします。運動を行う際にまず、脳のから運動の指令が飛びます。その後、運動による外部的負荷がふりかかります。外部的負荷は心拍数向上や血流の促進をもたらしますが、同時に副腎がコルチゾールを血中に放出します。この時、運動を行っている体の酸素濃度は低下してゆきます。乳酸が貯まるという経験はこれに当てはまります。また、運動後は酸素が体を巡るのですが、その際にコルチゾールが活性酸素と結びつき活性酸素が血中を巡る際に血管を傷つけ筋肉痛が起こる。というのが私の持論です。
ですから普段運動を行っている方でも器具を使った筋トレを行うと筋肉痛が起こるのは、前述が適用されます。また、普段激しい筋トレを行っている方が、強度の弱い筋トレを行うと筋肉痛が弱いという経験もコルチゾールの分泌量と酸素量が結びついてきます。活性酸素とは常に不安定な状態であり、何かと結びつきたがる傾向にあり、糖尿病の方が合併症などを引き起こすのは活性酸素が血管を傷つけることによるものです。このように運動によってコルチゾールと活性酸素を発生させるには激しい筋トレが向いており、筋トレ経験者の方であれば理解できるお話しではないでしょうか。
ですが、現役を引退後に運動を行うと少しの運動でも筋肉痛がきたのは何故か?このように考えれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
部活や現役を引退し、体を動かす機会を失った体は機能性を失い、久々に体を動かすと筋肉痛になってしまう。という現象が起きます。この現象は筋肉が衰えていると言うよりも、脳からの運動指示に体が追い付いてゆかなくなり、外部的負荷に対し、現役時代よりもコルチゾールが過剰に分泌されている状態になるからです。例えば運動経験のない方がパーソナルジムにご入会され、初回のトレーニングでとてつもない筋肉痛をご経験されます。これは、体を動かすという行為に対し、経験のない動きを行うため、脳からの信号が過敏になりコルチゾールが過剰に分泌され筋肉痛が起こります。
上記のような例は年齢など関係なく、例え40歳からサッカーを始めたとしても半年続ければ最初の頃の練習量をこなしても筋肉痛はこなくなります。筋肉の衰えや柔軟性の問題も関係はしますが、体が適応してゆけば年齢関係なく筋肉痛とは無縁になります。
日々自身の体を進化させてゆくのであれば、激しい外部的負荷を常に与え続けることが最も重要になります。