2024.09.13
交感神経と副交感神経のコントロールについて
皆様は交感神経と副交感神経をご存知でしょうか。
言葉では聞いたことがあると思いますが、いまいち理解に欠ける所があると思います。
交感神経とは主に朝起きた瞬間から作用し始め、体を覚醒させる働きがあります。
副交感神経は夜になるにつれ作用が始まり、体をリラックスさせる働きがあります。
また、この二つは自律神経に支配されているため、自身の意思でコントロールするのは難しくなります。ですが、この二つの神経の働きをできるだけコントロールできる習慣や方法を身につける事ができます。
まず、交感神経と副交感神経が切り替わる一番分かりやすい例をご紹介します。皆様は小便を極限まで我慢し、そして我慢した小便を便器に放出する際の心のやすらぎと身体の脱力をおぼえていますか?もう一つ分かりやすい例をあげると、真冬の寒い時期の冷え切った体の状態で温かい湯船に使った瞬間の、やすらぎと身体の脱力をおぼえていますか?この二つは自身では制御とコントロールのできない状況から解放された瞬間の神経の切り替えになります。
交感神経から副交感神経へ切り替える方法は人それぞれではありますが、一番は自身の感情をコントロールすることが何よりも大切であります。ですが、自身の感情をコントロールすることは容易ではありません。では、どのようにコントロールすべきなのか。一番のコントロール方法は「運動」です。私がパーソナルトレーナーである為に運動しか定義できないわけではなく、交感神経を働かせる一番の作用は「ストレス」なのです。夜寝る前に仕事の事を考えて寝れない、誰かと喧嘩をしてイライラして寝れない、などストレスは体を興奮状態にさせます。すべて脳からの指令により起こることなのですが、運動という外部的ストレスをかけることにより、脳は考え事よりも外部的ストレスの辛さに適応する神経(血流や内臓機能、平滑筋)を働かせます。そうすることにより運動から解放された後、脳は考え事を忘れ休息を取るように促します。この働きが自然と副交感神経の作用を促します。
簡単に言えることではありませんが、自身が抱えている悩みより強い外部的ストレスをかけることで休息を確保でき、物事に適用できる精神を身に付けることができます。
日本ではまだ馴染みが浅いですが、海外の経営者やビジネスパーソンが毎朝適度な運動を行うのは前述で述べた効果を実感しているからであります。
もう一方先へ、他社やライバルと差をつける為にも運動という選択肢を取り入れても良いかもしれません。